考えごと

ゴスペル10年目のつぶやき

何年ぶりだろう…久しぶりに書いてみる、ゴスペルとその仲間について。

以前から歌が好きだった。高校時代には第九の合唱に参加したこともあったし、カラオケはフリータイムの常連でよく行ってた方だと思う。でも音楽の中での歌の優先順位はあくまでピアノが上で、あまり高くはなかった。

ピアノが大好きなのは今でも変わらない。それでも体ひとつで表現できる歌には憧れがあって、働き始めてから恐る恐る、JAZZボーカリストのらいらかおるさんが2000年に立ち上げられたゴスペル団体 Radish Choir (その当時はRadish Mass Choir)の門を叩いて入れてもらったのが10年前。ちょうど日本にゴスペルのブームが来ていた頃だ。

合唱もゴスペルも美しいハーモニーを楽しめるという点は変わないし、合唱の透明感のある表現も好きだけれど、ゴスペルにはより魂をダイレクトに感じられる勢いとリズム、それにコード感の移ろいを感じる楽しみがある。

その当時は、とりあえず楽しく歌えれば細かいことは気にならなかったし、特に音楽的な質を上げようとか、チームとしてもそんな雰囲気は感じられなかった。もう少し正確に表現するなら、少しガチでもクオリティーを追求したい人と、楽しければクオリティーは二の次でもいい人が混在していて、どちらがいい悪いということはないけれど統一感がなく、さらに人の出入りも激しかったので、チームとしての方向性や一体感は感じられるはずもなかったんだろう。

紆余曲折あったものの、5年くらい前からある程度メンバーが固まってきた。「やるからにはアマチュアとはいえ音楽的にも質の高いものを目指したい」という結構ストイックで世の中的にはちょっと変わり者と呼ばれるだろうメンバーが残る形で、気づけばすっかり「体育会」の様相。雰囲気だけでなく、メンバーもなぜか自分を除いてガチの運動部出身…まあ歌やハーモニーへの取り組み方は体育会でもメンバー間の上下関係はなく、歳もバックグラウンドも様々な皆が、同じ方向を向いて本音を言い合いながら和気藹々とやれているのがいい。

ほとんどのメンバーが歌はゼロからという中で、地道な練習とたまの本番を重ねてきた。個人的にはまだまだ課題の山…でも続けてきた甲斐もあってか、チームRadish Choirとしては昨年2017年に全国ゴスペル甲子園というコンテストで第一位を頂けるまでになった。

特にこの数年一緒に活動してきたメンバーとは、歌に絡む苦しみや葛藤、楽しさ、喜びのほぼすべてを共有し共に過ごしてきた。一緒に歌っている時には、もはやお互いの考えていることが言葉なしでもほぼ分かる、以心伝心に近い状態になっている。まだ独り身の自分にとってはある意味家族みたいなもんだ。

「人情」と「元気」と「気持ちの若さ」を合言葉にできるこの仲間がいなければ、コンテストでの優勝はおろか、ここまで続けることはできなかった。彼ら彼女らが何よりもの誇りで、活動する意味でもある。感謝と尊敬の念は尽きない。

ありがたいことに、コンテストでの優勝を機に少しメンバーも増え、内部でいくつかのチームや埼玉には支部ができたりしてRadish Choirとしての体制もサウンドもさらに変化してきている。また初心に戻っての新たなスタートともいえるかもしれない。以前よりも趣味に充てられる時間が少なくはなってきているものの、これからが楽しみだ。

※追伸:
チームは今年18年目。特別切りがいいわけではないものの、港区さんから機会を頂いたこともあって、18周年の記念ホール公演を予定しています。

・日時:2018/3/17(土) 14時(開場)〜17時過ぎ
・会場:高輪区民センターホール(白金高輪駅前)
・チケット代:2000円
・詳細リンク:FBイベントページ ,  Radish Choir Facebook

3/9現在、まだ若干席があります。
ご興味ある方はぜひ足をお運びください(^_^)

ABOUT ME
LeoNewfie
これまで特に興味を持ったもの…ピアノ、通信、電気、音響、歌、写真、手技療法、東洋医学、ヨガ、デトックス、食、瞑想などを楽しく探求し、仕事でも趣味でもいい、柔軟に形を変えて人の役に立てていく。ご縁ある人の幸せをブーストし、その心に生きた証を残すための喜びの旅を続ける。