師走の27日に、電車に揺られて6時間、のんびり過ごして着いたのは、チェコ共和国の首都プラハ。
それはそれは美しく、噂通りの佇まい、町並み綺麗といいつつも、ミュンヘンのそれとはまた違う。清潔感は漂わず、むしろちょっと汚いが、どこかどっしり重みあり。
モルダウ川対岸から望む夜のプラハ城
共和国広場にて、その2
プラハで特記すべきこと、ビールとお菓子と音楽だ。ボヘミア地方特産の、綺麗なガラスもいいけれど、僕は飲み食い優先だ。
一人がビールを飲む量が、世界一なだけあって、チェコのビールはマジうまい。特にピルス(写真下)は素晴らしく、アルコール度も低めだし、僕でも結構飲めるのだ。チェコもドイツもベルギーも、ビールの傾向違うけど、どれもこれも捨てがたい。
意外と知られてないけれど、チェコのケーキは特記もん、ハニーケーキうまかった。味はオーストリアっぽく、とても洗練されていて、サイズはドイツ、つまりでか!ドイツのケーキの味だって、そうあの深みのある甘さ、僕は結構好きなんだ。まあでもオーストリア系が、日本人受けはいいだろな。
食いもんばっかで悪いけど、チェコのグラーシュ、なかなかです。パプリカ効かせたスープの中で、肉を煮込んで作るもん。ウィーンや、ドイツ各地で食べるけど、元の故郷はハンガリー。種類が色々あるからな、もちろん味も様々だ、チェコのは一味また違う。それともひとつドイツでは、シュニッツェルと呼ばれてる、カツレツだってポピュラーで、ミラノとウィーンでも名物だ。見た目には、同じ料理も場所ごとに、ちょいちょい違って面白い、それがこの土地ヨーロッパ。
夜のカレル橋
チェコの人、それがお国柄なのか、のほほんとしていい感じ。ドイツ人と比べると、テキトーなのさいい意味で。その割に、ちょっとしたとこ気が利くし、柔軟性に富んでいる。ネックになるのは言葉だけ、でもそりゃこっちの問題だ。
テキトーといえば音楽も、プラハの定番聴きました。プラハロイヤルシンフォニー、創設10年若いオケ、曲はもちろんモルダウ(Vltava)と、新世界の組合わせ、ドヴォルザークとスメタナは、地元出身それがワケ。このオケちょっとノホホンと、しすぎて音楽切れがない。コンミスお一人張り切って、他のメンバーてきと~で、何だかコンミスお気の毒、まあでもこれがチェコなのか。そりゃあチェコフィルでもないし、のだめのオケでも?ないわけで、技術の差~もあるだろし、もちろん指揮者によるだろう。ただある意味でもの凄く、チェコらしい音聴けました。特にモルダウあの調べ、モルダウ眺めて聴き入れば、犬でも感動できるだろ。 とにかくプラハの音楽祭、なぜ春なのかわかったぞ、お国も人も音楽も、のほほんなのがチェコだから、春が一番良さがでる。
スメタナホール(写真下の中)は意外にも、色使いは穏やかで、こじんまりとしているが、だからこそのしとやかさ。川沿いの、ドヴォルザークホール(写真下の下)もだ。何ともいえないあの気品、チェコ特有のものである。
スメタナホールが入ってる市民会館
ドヴォルザークホール
旅はのんびり派~なのに、今回あんまり余裕なく、2日間の急ぎ足。それでもチェコのいいところ、ぎょうさん知れてよかったです。また行く機会があったなら、使えるフレーズ増やしたい。トイレの場所しか訊けないと、どうも不便で仕方ない。