このごろハマっている曲のひとつ、Desperado。
オリジナルはThe Eaglesで、カバーもたくさんされている。こんないい曲を、つい最近まで知らなかった。お勧めしてくれた友人Kに感謝。
音楽を歌ったり演奏したりするときには、いや聴くときでもより深く楽しむのに、その歌の状況とか曲の情景を想像することってとても大事だと思う。クラシックとかインストゥルメンタルなら表現する側が、曲から連想されたり、こうありたいという情景を思い浮かべて、いかにその作り上げた世界に入り込めるかが大切だし、歌がある音楽なら、やっぱり歌詞の意味をちゃんと理解して聴いた方がより共感できるし、歌い手は音だけじゃなくて意味も一緒に伝えようとすれば表現に差が出てくるのは当然だ。
ただこのデスペラード、歌詞が自分には難しくてぱっと聴いただけでは何が言いたいのかよく分からなかったので、どんなこと歌ってるのかと思って、一部だけど強引に日本語にしてみた。なんかすごく大人な歌詞だ、味がある。
ならず者よ、目を覚ませよ
いつまで外のフェンスに登ったままでいる気だい?
頑固だよな、お前。
訳ありだってのは分かるさ 、
でもお前が楽しんでるものって、同時にお前を傷つけることだってあるんだぜ
ならず者よ、お前はもう若くはないんだぜ
痛みと空腹で家に帰るんだろうな
それで自由だ自由だって、そう言ってる奴らもいるよな
でもお前はまるで、この世界を一人ぼっちで歩いている囚人だよ
冬になれば足が冷えるだろう?
雪も降らなければ太陽も照らない
夜も昼も分からなくなってさ 、
お前は喜怒哀楽を失っていってるよ
そうやって感情がどっかいっちゃうのっておかしいんじゃないか?
だからおい、デスペラード、いい加減目を覚ませよ
そのフェンスから降りてきて心を開けよ
雨は降ってるかもしれない
でも上見てみろよ、虹が見えるじゃないか
ちゃんと誰かの愛を受け入れるべきだぜ、そして受けとめろよ
手遅れにならないうちにな
この曲、もしまだ聴いたことない人がいたらぜひ聴いてみてください、知らないと損、いい歌です。
何となく、追記:
音楽ってジャンルに限らず、どれだけ人の心に訴えかけられるような状況なり情景を、スケール大きく、リアルに、温かみをもって想像できるか、そしてそこにどれだけ心酔できるかというのが、すべてというのは過言でも、かなり、ミュンヘンにとってのビールくらい、パンダにとっての笹の葉くらい重要だ。
イメージと感情さえ伴えば、あとはそれを素直に音にするだけ。力は抜いて、気持ちは超ハイテンションで音を発せば、音にはちゃんと命が宿り、複雑な感情の移り変わりをつぶさに、赤裸々に伝えてくれる。そりゃ感情のままを表現するのは簡単ではないけれど、器楽であればあとは技術、すべて物理学で説明がつく領域、練習あるのみ。というのはまあ極論でも、技術だけにとらわれた音楽がつまらないのは確かだ。この歌詞じゃないが、そして音楽に限ったことじゃないが、感性の豊かさってとても大事だと思う。
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