偶然Webで見かけただけ、でも何か特別なものを感じたのか…。
よくは覚えていないものの、些細なきっかけで、野見山文宏さん主催の解剖生理学のワークショップに参加してみた。
もちろん期待してなかった訳ではないけれど、予想以上に得るものも大きく、面白かった。
世の中に解剖学系のことを学ぶ媒体は山ほどあり、骨や筋肉、神経系の構造や相互作用について詳細に扱う本や講座やその他もろもろ、すぐに見つかる。ただそこに絡めて、メンタル面の重要性に言及しているものはなかなかないのが、現状僕の持っているイメージ。
このワークショップは、解剖学的には決して深くは掘り下げない、むしろ結構浅かった。ただ、気持ちや直感をないがしろにしないこと、あくまで謙虚な姿勢でいること、などなど、本気で自分の体や人の体に向き合ううえで、一番大切な本質のところを伝えてくれる数少ない勉強会だと感じた。
当たり前のことのようながら、世の中の手技を通して人の体を相手に仕事をしている人でも、手技の種類や資格の有無に関係なく、しっかり心を意識できているのは残念ながら少数派じゃないかと感じる。たとえ科学的な理論をベースにするとしても、忘れてはいけない大事なことを再確認した貴重な時間だった。
つかの間、本業を休んで参加した甲斐もあったというもの。