この前の日曜日は、久々の音楽鑑賞。。。で多分、初めて池袋の駅で降りた。
日本フィルサンデーコンサート@東京芸術劇場(チラシ↓)、コバケン・ガラと題してオールチャイコフスキーのプログラム。日フィル&小林研一郎もさることながら、この日の目当てはバイオリンの有希マヌエラ・ヤンケ (Manuela Janke) さん。
有希 ヤンケさんの演奏は去年の6月、今思えば、2007年のチャイコフスキー国際コンクールの直前に初めて聴いて、同コンクール3位入賞、サラサーテ国際コンクールで優勝と立て続けに凄い結果を残してきた後、11月にお姉さんの歩 (Ayumi) さんのピアノとのデュオで聴く機会があった。彼女がモスクワとスペインから持ち帰ったのは、どうやらトロフィーと箔(ハク)だけじゃなかったようで、舞台に上がった時の、とてもじゃないけど21歳とは思えない風格とオーラに凄~く驚かされたのを覚えている。しかも姉妹でのアンサンブルは相性抜群で、「身内」の成せる以心伝心技の数々、ひとつの楽器としか思えないような信じられない息の合いっぷりには、もはやため息しか出ず…。
そんな彼女のバイオリンを久々に、しかも東京で聴けるとあらば、少々高くて遠くても、行かないわけにはいかないわけで。行ったわけです。秋葉原では理解に苦しむ惨事が起きていることも知らずに、チャイコン満喫。
彼女の表情豊かでいてとても上品な音色、本当に素晴らしいと思う、ぶらぼ〜。それにしても、大観衆を前に、凄い緊張感の中であれだけ堂々と自己表現して、聴き手を引き込んでしまう力、カケラでも分けてほしい。。。したらプレゼンやら何やら、もうちょっとはマトモにできるかも。
そういや演奏後に「ブラボー」って叫びたくてウズウズしてる人が、何とか自分の声を舞台に届けようと必死に先を争うのはどこの国でも同じらしい。たまにきれいサッパリ余韻を消し去ってくれる困った人もいたりする。
2部のシンフォニー5番も含めて、コバケンの音楽、魅力的だった。あの方はおそらくとても穏やかで、優しい人なのかな。情熱的な中にも、どこか優しさのある音楽。トゲのある人の音楽には、やっぱりどこかトゲがあるもんでしょうし。音楽って怖い…人柄が出る。日本フィルも各楽器のトップは好印象だった、全体的にも結構鳴ってたし。
今回のヤンケ有希さんの来日ツアーは、お姉さんの歩さんも一緒のようだけど、残念ながら芸術劇場では、お二人のアンサンブルはお預け。ちなみに、チェリストのお兄さん、アドリアン (Adrian) のチェロも温かみがあっていいんだこれが。
ともかく、ヤンケファミリーのより一層のご活躍と、日本で音楽やら演劇の鑑賞がもっと手軽に、身近に、気軽にできるようになってくれることを切に祈りつつ、眠いので終わろうかと。
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