今日は昼ご飯食べ損なったり、色々とアンラッキーがあったけど、そういえば昨日という日は今日の不運を差し引いてごっそり余りが出るほどのラッキーデーだった。
友人2人と、カフェはあれどあまり人通りのないオペラのチケット売り場の前で鉢合わせしたのは、バイエルン州立歌劇場の現音楽監督、ケント・ナガノ氏。普段着に丸メガネの彼はポスターで見慣れた彼とはすぐに重ならず、かろうじてお似合いの長髪で判断し、恐る恐る近寄って確認。噂どおりのとても気さくな方、驚くほど。裏通りとはいえ立派な公道で、しかもただでさえ言葉が怪しいのに加えて半分テンパってた僕らの、お世辞にも丁寧とはいえない写真のリクエストにも快く応えてくれた。ご丁寧にそれぞれ握手までしてもらって別れてから、せめてもう少し丁寧な頼み方と御礼をしたかったなんて思う…後の祭り。考えても多分わからないドイツ語は諦めつくが、、、考えたらわかりそうな日本語とか英語でさえ、普段使ってないと敬語をその場でパッと正しく使うのは難しい。
まあともかく、かすった程度とはいえ、彼という人間に直接触れることができた。そうなるとやはり彼の音楽にも今まで以上に興味が湧いてくる。すこしでも人間を知っていると、その人が創る音楽を聴くのはとても楽しいもんだ。やっぱり多かれ少なかれ演る人の心や人柄は音ににじみ出てくる。オーケストラでもオペラでもバレエでも何でもいい、まだあまり意識して聴いたことのないケント・ナガノが振る彼の音楽にとても触れてみたくなった。
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