人間はそう簡単には変われるもんじゃないし、変わるもんでもないとこの頃感じている。この国に来てから、色々なことを知ったし、付き合う人間の幅も広がった。あまりの環境の変化に、何か自分というものが根本から変わるんじゃないかなんて思ったこともあった。もちろん考え方は結構変わるし、物事の見方も一変した部分は少なくない。ただ自分のコアな部分はちょっとやそっとの時間と経験でがらっと変わったりはしないらしい、そりゃまあホイホイ変わられても困るけど。
ここ一ヶ月ちょいはほぼ研究室と寝床との往復しかしてなくて、孤独感たっぷり彩りゼロの生活に空しさを感じながらも、自分は根っから技術を知ることや、深く掘り下げることが好きだなと思う。まあでもあくまで工学でないとダメ、サイエンスでの真理の追究も嫌いじゃないが、思いを馳せるだけでお腹一杯。精神修行が足りてないので、応用先がすぐ目の前に見えてないとモチベーションを維持できない。
専門に関しては、このひと月で半年分くらい学んでいる。特にストリーミングに関しては嫌いになるほどに…元々のポテンシャルが低いと、学ぶものが多いのだ。ただそれ以外のインプットはゼロ、こいつはあんまりよろしくない、人間何事においてもバランスが大切だ。でももっとよろしくない現実は、学ぶ量と研究の進み具合というのは、悲しいかな、必ずしも比例してはくれないこと。
手際の悪さ、これは僕の持ついらん特徴のひとつ。こいつも外国暮らしでちょっとはマシになるかと思いきや、どうやら期待はずれになりそうだ。そんな我が誇らざるべき特徴も手伝って、本来ならば終わっているべき論文と今も格闘中。
ところで、プログラミングって嫌いじゃないんだけど、いやむしろ頭に描いたアルゴリズムを実装していく面白味は十分理解できるんだけど、好きかと聞かれるとなぜかノーと答えてしまう。習得するのはより大変だけれど、僕はやっぱり人間同士で使う言語の方が魅力的に思える。
とにかくあともう一息、息抜き終了。やるべ！
