金曜の夜行で経ち、日曜日中に単独帰宅。二日弱でドイツ第二の都市を網羅できるはずもなく、かなり無理のあるスケジュールだと思って出発したものの、欲張らずにのんびり見回ったら意外に満足のいく旅になった。
市庁舎と脇を流れる運河
この街に来て、グーテンタークという言葉を一年ぶりくらいに使ってちょっと感動した。ドイツ語会話の筆頭であるはずのこの挨拶を、ミュンヘンではほとんど使わないし、聞かない。さらに南のグリュースゴットに当たるらしいモインモインってのを使ってみたかったが、すっかり忘れてた…心の余裕が少し足りなかったらしい。どの国でも、方言てのは面白いもんだ。
地上のさらに上を走る地下鉄(Landungsbruecken)
ハンブルクの港は世界でも指折りの規模なだけあって、なかなか壮観だった。見た事もないようなでかいコンテナ船にも驚くし、ドックというドックがすごい大きさだ。アジア船籍の船が多くを占めるということだったが、日本の船は見当たらなかった。ともかくこの港のすごいところは、海から120kmも内陸にあるくせにこの規模だということで、目の前に広がるのは一見海だと思いきや、川である。そんなわけで、ハンブルクとエルベ川の繋がりは、切っても切り離せないほど深いものがあるようだ。そう、ミュンヘンとイザール川、上高地と梓川、生田と五反田川なんて目じゃない。
世界で二番目に大きなドックで傷の手当て
最後に繁華街の話題。ハンブルクの誇る?夜の歓楽街 “Reeperbahn” に行ってみた。確かに風俗店が立ち並び、カジノやストリップ劇場が目白押し。期待を裏切らずそれ相応の人々がうろつき、写真を撮る余裕もなく…、ドイツで久しぶりに前後左右神経を使いながら歩くことになった。エリアは狭いが、密度が濃い。何となく歌舞伎町をギュッと凝縮させた感じだ。表通りでアブない雰囲気ビンビンだったので、脇道に一本入るのはやめてソソクサと帰ってきた。南で平和ボケしてる自分には、いい刺激だったかもしれない。
ハンブルク中央駅(ミュンヘンより洒落てるよーな)
ほんの少し垣間見ただけのハンブルクだったけれど、魚のおいしい港町を楽しめた。倉庫街は趣があって良かったし、港には活気が溢れていた。立ち並ぶクレーンを見て、川崎…とかつぶやいてた人もいたけど、まあそれはそれ。またそのうち来たいと思えるいい街だった。まあでもやっぱり比べるとミュンヘンの方が好きだなー。