ウィーン国立歌劇場、音楽監督の小澤征爾さんは残念ながら体調崩して帰国してるようだけど、ウィーンに来たら、日本人としてもここにも行ってみないわけにはいかない。と勝手に思ったわけであります。
たまたま入手したチケットが「コッペリア」。今までバレエというものはあまりみた記憶がない、白鳥の湖をテレビで見たくらいか。コッペリアの音楽、とても陽気で爽快なメロディーは聴いていて本当に気持ちがいい。ストーリーも基本的に明るいし、コミカルな要素も多いし、よく考えるとすごく自分向きだ。いい意味で軽いし、バレエ鑑賞初心者にはいい演目だったかも。
いざ観ることになって、中村祥子さんという人の存在を知った。ウィーン国立歌劇場バレエ団ソリスト、日本人がウィーンのバレエ団に、しかもソリストとしているなんて全く知らなかった。おまけに妹さんも団員らしい。その中村祥子さんが「コッペリア」を踊る、踊るといってもコッペリアは人じゃない、人形だ。
バレエを知らないド素人でも、中村さんの凄さは一目瞭然。あの人は全くもって人形だった、ネジを捻られて踊りだすまでは本当に人形だと思ってたくらいで。踊っている最中でさえ常に人形だった。あの機械的な動きには、完全に目を奪われた。もちろん他の人達の踊りも素晴らしかったが、目はどうしてもコッペリアに…。中村さんの「人」としての踊りもぜひ観てみたくなった。
サイドの4階席からほとんど真下に見下ろす格好だったとはいえ、千円以内であんなにいい踊りと音楽を味わえるのは素晴らしい、日本でもオペラとかバレエがもっと身近なものにならないもんかなー。
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